
2023.09.18 更新
トタン屋根の剥がれは止められません…
今回のブログでは、トタン屋根とその主な劣化症状についてご紹介させていただきます。 幅広く用いられるトタンは、もしかしたらこのブログを読まれている方のお家の屋根材に使われているかもしれませんので、是非チェックしてみてください! 長野県長野市、上田市、佐久市のみなさん、こんにちは! 地域密着の外壁塗装・屋根塗装専門店トラストです! 今回のブログを執筆させていただく石井です。 トタン屋根とは トタンは今からひと昔、ふた昔前に主流の屋根材で、正式名称を「亜鉛メッキ鋼板」といいます。名前の通り、鋼板に亜鉛メッキが施されております。最近では鋼板にアルミと亜鉛のメッキを施した「ガルバリウム鋼板」が台頭してきているため、トタン屋根はガルバリウム鋼板が主流になる前に建てられたお家によく見られますね。 トタンは瓦棒葺きといって、下の写真のような葺きかたになっています。見たことある方も多いのではないでしょうか? 「見たことある~!」というお声が聞こえてきそうですね。 規則的な立ち上がりが印象的なこちらの屋根、まだまだ採用されているお住まいも多いので、外出された際には探してみてくださいませ。 主な劣化の症状 さて、この瓦棒葺きのトタン屋根ですが、劣化の仕方に特徴がございます。それは、経年劣化の症状は主に「塗膜の剥がれ」だということです。 「えっ?経年劣化で塗膜が剥がれるって、どんな屋根にも起こり得ることじゃないの?」と思った方、いいセンスです。是非トラストに…ゴホン。そうです。トタン屋根以外でも経年劣化により塗膜が剥がれる事はございますが、それは塗装前の下地処理不足や塗料の密着性の低下に起因するものです。 トタン屋根はその構造的に剥がれるのです。 ここからは少し専門的なお話になってしまいますが、そもそもトタン屋根の構造としては、「鋼板」の上に「亜鉛メッキ」が施されており、「焼き付け塗装」で色が塗られております。 この3つ(鋼板・亜鉛メッキ・塗料)の中で剥がれの原因となるものがおります。それは「亜鉛メッキ」です。 この亜鉛メッキというものは、紫外線や雨などにより経年劣化が進んでいくと、自身をサビから守る層を作り出します(亜鉛に化学変化が起こってうんぬんかんぬん…という事なのらしいですが、難しい話なので割愛いたします)。 田んぼが続く道でふと道端に目を向けると、すごく錆びた物置が見つかるかと思いますが、この作り出された層のおかげで長持ちしているという訳です。 ただこの層ですが、自身をサビから守る特性のほかに焼き付け塗装を剥離させてしまう特性も孕んでおりました。つまり、亜鉛メッキは焼き付け塗装との相性が悪いということです。 経年劣化で層が作られる=焼き付け塗装が次第に剥がれていく… 物置等であれば塗膜が剥がれていても気になりにくいかと思いますが、母屋の屋根の塗膜が所々剥がれているとなると、気になりますよね。 「屋根の剥がれが気になって問い合わせました」「トタン屋根ですが年数も経っているから見てほしい」といったお声をお問合せ時に良くいただきますが、残念ながらこの症状が起こった後には、どれだけ「丁寧に」「適切に」「優れた塗料で」塗装しても、トタン屋根の構造上、剥がれは確実に起こってしまいます…。 ではどうすれば良いのか? トタン屋根の構造上、経年劣化で塗膜が剥がれ始めたのなら、どれだけ丁寧に塗装したとしても剥がれが止められない…ならこのまま塗装せずにしておけば良いのかというと、そうではありません。 このまま剥がれている状態で放置していると、鋼板に錆が発生して腐食がすすみ、雨漏りにつながる可能性がありますし、何より母屋ですと見た目も気になりますよね。(写真:トタン屋根の剥がれとサビの発生の様子、錆びている箇所はメッキがなくなり鋼板が露出していると思われ、錆びていない箇所はメッキがまだ残っていると考えられます。) 上記のような剥がれが起こった場合、方法としては2つございます。 1.トタンの亜鉛メッキが全て無くなるまで待ち、それから塗装する。 2.既存のトタン屋根の上に新しい屋根材をカバーする。(カバー工法) 現実的に考えて、①の方法ですとメッキが無くなるまでにサビがあちこちに出来て最悪穴が開いてしまう可能性があるため無理がある。では②の方法はというと、新しい屋根にすることで見た目も良くなりますし、新しい屋根材はガルバリウム鋼板ですのでトタンのような剥がれの心配はありませんし、なにより長持ちします!「おお、じゃあカバー工法がいいってことじゃん!」…ただ費用がものすごくかかる。イメージとしては塗装の3倍ぐらいの費用が掛かると思っていただければ結構でございます。 終わりに このブログではトタン屋根についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?トタン屋根の劣化が発生した場合、一番良い方法としては新しい屋根材をカバーしてしまうことなのですが、費用が掛かりますし塗装をするとなるとまたすぐ剥がれる…。そうです、非常に悩ましいんです。(※トタン屋根がいけないとは一言も言っておりません!) 他の屋根材にも共通して言えることですが、トタン屋根のメンテナンスは、このブログでご紹介したような劣化症状が起こる前に行うことが望ましいです。頭のほんの片隅にでも結構ですので、屋根以外にも外壁やコーキング、付帯部などなど、お家の状態を気にして頂くことが重要な事かと思います。 今回のブログはここまでです。今回のブログを通して、皆様のご自身ものお家に対するメンテナンス意識が少しでも強くなって頂けていると幸いです! トラストは外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店です。 長野県長野市、上田市地域密着で多くの信頼と実績を積み重ねてきた塗装のプロフェッショナル集団です。 地域密着だからこそ実現できる適正価格で高品質な塗装をご提供いたします。これまで積み重ねてきた信頼と実績に恥じぬよう、誠心誠意対応させていただきます。 ★トラストは長野市、上田市で気軽に相談ができる《外壁・屋根塗装ショールーム》を展開しております★ 外壁塗装・屋根塗装・雨樋・雨漏り・サイディングなどでお困りの方はお気軽にどうぞ! 優良店・口コミ評判店目指して頑張ります(^^) 【外壁・屋根塗装専門店トラスト】についてはコチラ! 【よくある塗装に関するご質問】はこちらにまとめさせていただきました。 【よくあるご質問】はコチラ!!
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