浴室周辺の外壁劣化には要注意!!|長野市 外壁塗装・屋根塗装専門店トラスト
2016.06.03 (Fri) 更新
今日は現地調査に伺った際に私が特に入念に確認する場所の一つをブログを見ていただいた方にこっそりお伝えします。
先日まで何回か書いたベランダ周辺もそうなのですが、今日お伝えする場所はズバリ〔浴室周辺〕です。
浴室は建物正面より裏面にあることなどが多く、気づかないうちに傷んでいるなんてこともよくあります。 外壁の素材やお風呂の中の状態によっても異なってくるのですが、
例えばこちら。窯業サイディングが一部だけ傷んでいます。
サッシ枠から壁面の裏面へ水が浸入し、裏面より表面に水が移動したことによって表面の塗膜が剥離している可能性が高いです。また、冬場は染み込んだ水分が凍り膨張するため壁面の破損につながります。 サッシ枠から水が入る可能性が最も高いのがここ。
サッシレールの端です。サッシの枠の接合部には防水パッキンが入っていますが、それが劣化するとそこから水が漏れてしまうことがあります。
特に浴室窓は結露しやすく、レールを流れる水の量が多いためその下の壁面が傷むことが多いです。 サッシを外して組みなおすことは難しいため、接合部をシリコンにてシール処理を行います。 その他にも結露しないように浴室に内窓を取り付けるなんて方法もいいと思います。
続いてはこちら
モルタルでも同じような症状になることがありますが、浴室がユニットバスではない建物の場合は、サッシ枠から水の侵入だけでなく、タイルの割れ目などからの水の侵入も疑ったほうがいいです。浴室を見せていただくと
水が入ってしまいそうな割れや隙間が複数確認できました。今後浴室改修の必要性もお伝えしたうえで今回はクラック部をシリコンにて補修させていただきました。
毎日基礎が濡れていたのが相当少なくなりました。壁面の表面をいくらきれいにしても常に壁面自体が湿ってしまうと表面の塗膜は膨れたりはがれたりしやすくなってしまいます。
次はこちら。
下に少し写っているのが浴室サッシで、剥がれている箇所は浴室換気扇フード(ガラリ)の下の部分です。 浴室換気扇は室内の湿った空気を常に排出しています。その排出がうまくいかないと水分が壁面内部に漏れることがあります。
排出を妨げる原因はさまざまありますがわかりやすいのがこちらです。
わかりますでしょうか? 最近は換気ガラリから虫が入らないよう防虫ネットがついていものが多いのですが、そこがほこりなどによって目詰まりしています。 こうなってしまうと浴室換気扇からの排気が外に出れず、ガラリと配管の接続部などの隙間から壁面内側に出てしまうことがあります。
別の家で同じように傷んだ外壁を撤去してみるとよくわかります。湿った空気の通り道にカビが発生しています。 頻繁に清掃が難しいようでしたら防虫ネットを撤去してしまうこともあります。 この他にも劣化する原因などもあるのですが、今日は長くなりましたのでこの辺で。家の裏側などに浴室があって、普段見ることがない方は一度確認いただいてもいいと思います。 何か劣化の兆候が見られたら早めにお問合せください。
船田