ラジカル制御型塗料って？？｜長野市、上田市 外壁塗装・屋根塗装専門店トラスト
2023.12.19 (Tue) 更新
「ラジカル制御塗料」
住宅の塗装をお考えの方は、もしかしたら目にしたり耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。
最近主流になってきている非常に優れた塗料です。
今回は、ラジカル制御塗料について特徴をご紹介させていただきます！
長野県長野市、上田市のみなさん、こんにちは！
目次
「ラジカル」って一体なに…？
ラジカルとは、塗装の塗膜が劣化してしまう原因となる、劣化因子のことを指します。
劣化因子のラジカルは、紫外線が外壁や屋根の塗膜にあたると生成されてしまいます。
このラジカルという物質、塗料の樹脂を破壊してしまうため、少々やっかいな物質なのです。
ラジカル制御型塗料とは？
ラジカル制御型塗料とはその名の通り、ラジカルの発生をできる限り抑え、塗料を長持ちさせるための技術を取り入れた塗料のことです。
２つ特徴をご紹介します。
①酸化チタンが塗料に配合されている
酸化チタンとは、白色の塗料を作るために使用されている白色顔料のことです。
安定性や着色力に優れており、塗料だけでなく多様な分野で活用されております。
例えば、
工業製品・自動車・建築・プラスチック・化粧品などに用いられ、
白いものから色が付いたものまでさまざまです。
（画像引用：プレマスタイル by PREMATEX 塗料メーカーだから話せるラジカル制御型塗料６つの「誤解」と「事実」）
そんな優れた白色顔料である酸化チタンですが、紫外線に当たるとラジカルを発生し、発錆したラジカルが有機物の劣化を促進させてしまうという性質を持っています。
ラジカル制御型塗料では、アルミナ・ジルコニア・シリカ・有機物などでバリアをするようにコーティングした酸化チタンを配合して、ラジカルの発生を抑える効果があります。
②紫外線吸収剤・光安定剤の添加
紫外線吸収剤：塗膜の劣化原因である紫外線を吸収して、無害なエネルギーに変換して放出する働きを持つ
光安定剤：紫外線吸収剤が防ぎきれずに発生してしまったラジカルを封じ込めておく働きを持つ
上記２つを併用することで、高い相乗効果を発揮し、効果的に塗膜が劣化してしまうことを抑制します。
ラジカル塗料についてのポイント
①塗料の種類やグレードではない
アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・無機塗料・フッ素塗料など、さまざまな種類の塗料を耳にしたことがおありかと思われますが、ラジカル制御塗料はそれらの塗料のグレード分けには含まれません。
アクリルやウレタン、フッ素などは塗料の主成分である樹脂のことを指しています。
ラジカル制御型塗料は樹脂の種類ではなく、ラジカルを抑制できる酸化チタンを顔料として使用している塗料のことを指しますので、グレートを分けるものではありません。
樹脂の成分にかかわらず、ウレタンでもシリコンでもフッ素でも、ラジカルを制御可能な酸化チタンが配合されていればラジカル制御型塗料になります。
②ラジカル制御だからと言って、長持ちとは言い切れない
先ほど述べた通り、どんな樹脂が主成分の塗料でも、ラジカル制御できる酸化チタンが配合されていればラジカル制御塗料にすることができます。
しかし、ラジカル制御というものは、塗料の耐候性を上げるために考えられた手法の中のひとつです。
塗料の耐候性のような長持ちするかどうかというところは、樹脂や顔料、反応や配合、塗装業者の施工方法などの様々な条件が関係してきます。
ですので、ラジカル制御塗料を使えば一概に長持ちするということは言い切ることは難しいです。
まとめ
ラジカル制御という機能は、万能というわけではないですが、塗膜の寿命を延ばすためになくてはならない機能であると思います。
塗装をお考えの方で、どんな塗料がいいのかわからない、という方は多くいらっしゃると思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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